うつの診断をしっかりと受け止める|早期治療を目指す

手を伸ばす男性

職場での心の健康を考える

看護師

先ず管理職への周知を

現役で働いている人で、大勢の人がうつ病に罹患すると言います。現代は、それだけストレスが強い時代と言っても過言ではありません。うつ病になるサラリーマンの数は年々増加しています。そして、それらの人の殆どが長期休職を余儀なくされている状態です。その背景には、うつ病という病気は、外見だけでは分かりづらく、単なる疲労の状態と判断されてしまうことが多いためです。そして、うつ病の診断の遅れに関与しているのが、理解のない上役の存在です。部下の異変に気が付いていても、気合で乗り切れの一言で片づけてしまうことも多々あります。うつ病で苦しんでいる人が、このような言葉をかけられたら、それこそたまったものではないでしょう。病気であることを否定されて、やる気を出せと言われることで、増々病状は悪化します。このような悪循環を防ぐためには、社内の管理職として働くすべての人に、うつ病の判断が付けられるようにすることです。うつ病も初期の状態で診断が付けば、早い段階で職場復帰が可能です。社員の心の健康を守るために、現在、多くの会社が管理職教育を実践しています。部下を管理する上司が健康を気遣えることで、職場のワークライフバランスも守られようとしています。

専門職員の配置

うつ病について、企業の管理職が勉強することは、大変意味のあることです。病状のチェックシートを活用すれば、素人であってもうつの判断ができることがあります。しかしながら、完全にチェックできることはありません。社員の心の健康を守るためには、臨床心理士などの専門家を配置して、定期的な面談を行う必要があります。臨床心理士は、医師と同じく病気の診断ができるスキルを携えています。臨床心理士が社員一人一人と面談を行うことで、心の状態を細かく診断でき、心の健康管理ができることになります。この取り組みは、一部の企業で始まったばかりですが、心の健康管理を実行している企業では、精神科に通院する人の割合が著しく低い数字になっています。うつ病による長期休職も各段に減少させているといいます。これで分かることは、心の健康管理は、常日頃から着目しなければならないということです。心の病気は、体の病気と同じく早期診断、早期治療が大切です。社員を休職に追い込むことは、本人にとっても、会社にとっても大きな損失です。うつ病に対する対策は、企業を初め、国全体の責任と捉えても良いでしょう。今後の社会は、心の健康についても留意できる世の中となってほしいところです。